神社参拝マナー完全ガイド:正しい作法・手水・二礼二拍手一礼の意味【2026年版】
神社参拝にはさまざまな作法があります。「正しいお参りの仕方を知りたい」「恥ずかしくない参拝をしたい」という方のために、基本から丁寧に解説します。
参拝の流れ・クイックガイド
基本的なマナーを押さえたら、神社で体験すべきことリストもチェックして、参拝をより充実させましょう。
- 鳥居の前で一礼してからくぐる
- 参道の端を歩く(中央は神様の通り道)
- 手水舎で手と口を清める
- お賽銭を入れる(5円が縁起が良い)
- 二礼二拍手一礼でお参り
- 心の中で願い事を伝える
- 後ろ向きで少し下がってから帰る
ステップ1:鳥居のくぐり方
鳥居は、俗世と神聖な場所を分ける境界線です。神様の「家」に入る玄関のようなもの。
✅ 正しい作法
- • 鳥居の前で軽く一礼する
- • 参道の端を歩く
- • 本殿の前では帽子を脱ぐ
❌ 避けたい行動
- • 参道の中央を歩く(正中は神様の通り道)
- • 大声で話す・笑う
- • 食べ歩きをする
ステップ2:手水(てみず)の作法
手水舎(ちょうずや)では、参拝前に心身を清めます。正しい順序を覚えておきましょう。
手水の手順
- 右手で柄杓を取る
- 水をすくい、左手を洗う
- 左手に持ち替えて右手を洗う
- 右手に持ち替え、左手に水を受ける
- その水で口をすすぐ(柄杓に直接口をつけない)
- もう一度左手を洗う
- 柄杓を立てて柄に水を流す(次の人のため)
- 柄杓を伏せて戻す
💡 ワンポイント: 水が出ていない場合や閉鎖中(コロナ対策など)はスキップしてOK。清める気持ちが大切です。
ステップ3:お賽銭の入れ方
拝殿の前にある賽銭箱に、お賽銭を入れます。
- 金額: いくらでもOK。5円は「ご縁」に通じるため縁起が良いとされる
- 入れ方: 静かに入れる。投げ込まない
- 鈴: あれば2〜3回鳴らして神様に参拝を知らせる
ステップ4:二礼二拍手一礼の作法
神道の基本的な参拝作法が「二礼二拍手一礼」です。
二礼(にれい)
深くお辞儀を2回。腰を90度曲げ、敬意を表す
二拍手(にはくしゅ)
胸の前で両手を合わせ、2回拍手。神様の注意を引く
祈願
手を合わせたまま、心の中で感謝と願い事を伝える
一礼(いちれい)
最後に深くお辞儀を1回して締めくくる
⚠️ 例外: 出雲大社では「二礼四拍手一礼」が正式。訪れる神社の作法を確認しましょう。
なぜ「拍手」を打つのか?
「二礼二拍手一礼」の拍手(柏手・かしわで)には、深い意味があります。
- 神様への合図:自分が来たことを知らせるため。
- 邪気を払う:パン!という乾いた音には、魔を祓い、場を清める力があると信じられています。
- 和合の象徴:右手(体)と左手(心)を合わせることで、神様と一体になることを表しています。
ステップ5:おみくじの引き方・運勢の順位
参拝後の楽しみといえば「おみくじ」。神様からのメッセージを受け取る儀式です。
一般的な運勢の順位
- 大吉 (Dai-kichi):最高に良い
- 吉 (Kichi):良い
- 中吉 (Chu-kichi):そこそこ良い
- 小吉 (Sho-kichi):少し良い
- 末吉 (Sue-kichi):先に行けば良くなる
- 凶 (Kyo):悪い(用心せよ)
- 大凶 (Dai-kyo):最も悪い(底なので上がるだけ)
TIPS: 結果そのものより、「書いてある教訓(和歌や言葉)」が重要です。今の自分に必要なアドバイスとして受け止めましょう。
- 持ち帰る派:「お守り」として財布に入れ、時々読み返す。
- 結ぶ派:神様との「縁を結ぶ」という意味で、指定の場所に結ぶ。凶の場合は「悪い運を置いていく」ために結ぶのが一般的。
- ※木に直接結ぶと木が傷むので、必ず「結び処」を利用しましょう。
ステップ6:絵馬(Ema)に願いを
具体的な願い事がある場合は、絵馬(Ema)を奉納しましょう。五角形の木の板に願いを書くことで、神様に届けられます。
絵馬の書き方ポイント
- 願い事は具体的に:「幸せになれますように」よりも「〇〇大学に合格しますように」「家族が健康で過ごせますように」と書く。
- 言い切り型で書く:「〜しますように」も良いですが、「〜する!」と宣言する形(予祝)も強力です。
- 名前と住所(イニシャル・都道府県のみでも可):神様に誰の願いか分かってもらうため。プライバシーが気になる場合はイニシャルでOK。
- 得意な面:絵柄の裏(無地の方)に書くのが基本です。
ステップ7:退出のマナー(家に帰るまでが参拝)
願い事を伝えて終わりではありません。帰り際も美しく。
- 鳥居を出てから振り返る:神様にお尻を向けたまま帰るのは失礼。鳥居を出たら一度振り返り、本殿に向かって軽く一礼します。
- 寄り道を推奨(直会・なおらい):参拝後に神社の近くで食事をしたり、お茶をしたりすることを「直会」と言い、神様から頂いたパワーを体に取り込む儀式とされています。参道での食べ歩きやランチも、立派な参拝の一部なのです。
よくあるマナー違反
- ❌ 参道の中央を歩く: 正中は神様の通り道
- ❌ 柄杓に口をつける: 必ず手のひらに水を受けてすすぐ
- ❌ 参拝中に写真撮影: 祈りが終わってから
- ❌ 神社とお寺の作法を混同: 神社は拍手、お寺は合掌のみ
- ❌ ゴミを放置: 必ず持ち帰る
- ❌ 神聖なものに触れる: しめ縄、御神木、社殿には触れない
服装のマナー
厳格なドレスコードはありませんが、以下は心がけたいポイント:
- 露出の多い服装は避ける
- 拝殿前では帽子を脱ぐ
- 歩きやすい靴を履く(砂利道が多い)
- 初詣や特別な参拝はやや正装がベター
「完璧でなくても大丈夫。神社は誠実な心を持った人を歓迎します。敬意を持つ気持ちこそが一番大切です。」
よくある質問(FAQ)
Q. 写真撮影はしてもいいですか?
A. 基本的に境内での撮影は可能ですが、神様に対してカメラを向ける(本殿の正面からの撮影)は避けるのがマナーです。また、撮影禁止の看板がある場所では必ず守りましょう。
Q. おみくじは結ぶべきですか?持ち帰るべきですか?
A. 一般的に「大吉」などの良い運勢は持ち帰り、「凶」などの悪い運勢は境内に結んで厄を落とします。しかし、戒めとして凶を持ち帰ったり、神様との縁を結ぶという意味で大吉を結んだりしても問題ありません。
Q. 生理中の参拝は避けるべきですか?
A. 昔は「穢れ(気枯れ)」として避けられていましたが、現代では気にする必要はないという考えが一般的です。体調を優先し、無理のない範囲で参拝しましょう。
祈りの後、メッセージを受け取ったり、おみくじを引いてこれからの指針を得たりすることができます。
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