


出羽三山神社(羽黒山・月山・湯殿山)
生まれ変わりを願う三山の巡礼、自然と一体となる修験の聖地。
山形県にある羽黒山、月山、湯殿山の総称。日本を代表する修験道の聖地であり、「現在」「過去」「未来」を巡る「生まれ変わりの旅」として知られる巡礼地です。
神社の歴史
出羽三山の歴史は1,400年以上前、第32代崇峻天皇の皇子・蜂子皇子(はちこのおうじ)が開山したことに始まります。伝説では、皇子は三本足の霊鳥(八咫烏)に導かれてこの険しい山々に入り、厳しい修行の末に神仏の悟りを開いたとされています。以来、山岳信仰と仏教が融合した「修験道」の日本屈指の霊場として栄えてきました。
江戸時代には、三つの山を巡ることで魂が清められ、新しい自分に生まれ変わるという「三関三渡(さんかんさんど)の行」が庶民の間で広まりました。羽黒山(現在)、月山(過去)、湯殿山(未来)という時空を超えた巡礼は、今も「山伏」と呼ばれる修行者たちや、人生の節目を迎える多くの参拝客によって大切に受け継がれています。大自然そのものが神聖な教室であり、魂の救済の場であるという日本古来の精神文化が息づいています。
御祭神
見どころ
三山巡礼には伝統的な順序があり、それぞれが生命のサイクルを表しています。
- 羽黒山(現在):現世の幸福を祈る場所です。樹齢数百年の巨杉が並ぶ2,446段の石段参道は圧巻です。ふもとに立つ国宝「五重塔」は、檜皮葺の素朴な美しさが森の静寂に溶け込み、見る者を圧倒します。
- 月山(過去):死後の世界、あるいは先祖の霊が鎮まる場所です。標高約2,000メートルの高山帯にあり、夏でも雪が残る神秘的な風景が広がります。雲上の楽園を歩くような登山を経て、山頂の社を目指します。
- 湯殿山(未来):新しい生命を得て再生する場所です。三山の中で最も神聖で「語るなかれ、聞くなかれ」と言われる秘密の聖域です。社殿はなく、熱い湯が湧き出る巨大な霊岩そのものを御神体として拝みます。ここでは靴を脱ぎ、裸足になって参拝する、まさに「生まれ変わり」を体感する儀式が待っています。
主な祭礼
大晦日から元旦にかけて羽黒山で行われる「松例祭(しょうれいさい)」は、勇壮な火祭りとして知られ、新しい年の豊作と無病息災を祈ります。また、8月末の「八朔祭(はっさくさい)」は、実りの秋への感謝を捧げる重要な例祭です。登拝シーズンには、白い装束に身を包んだ「山伏」たちが、ほら貝を響かせながら山を駆ける姿が見られ、聖域ならではの緊張感と高揚感に包まれます。
出羽三山神社(羽黒山・月山・湯殿山)をサポートする
あなたの参加が、この聖なる場所を次世代へと引き継ぐ力になります。デジタルなお賽銭は、日本各地の神社の保存活動に役立てられます。
お賽銭を捧げることで、日本の精神的伝統を重んじ、何世紀にもわたって大切にされてきた文化遺産を支えるグローバルなコミュニティの一員となります。