


熊野那智大社
日本一の落差を誇る那智の滝を背に、神聖なる巡礼の地。
和歌山県那智勝浦町にある世界遺産。熊野三山の一つで、落差133メートルの那智の滝を御神体として崇める、自然信仰の聖地です。
神社の歴史
熊野那智大社は、1,000年以上にわたり皇族や貴族、そして庶民が目指した「熊野三山」の一つです。険しい紀伊山地を越える「熊野古道」の先にあり、その厳しい旅路自体が魂の浄化と再生(蘇り)の過程と考えられてきました。当時の日本では珍しく、身分や男女の隔てなく参拝者を受け入れてきた寛容な信仰の地です。
社殿が建てられる以前の太古から、那智の滝そのものが神として崇められてきました。神社は滝を間近に拝む場所に建立され、神道の自然崇拝と仏教の教えが融合した「神仏習合」の歴史を色濃く残しています。神様が仏様の仮の姿であるとする「熊野権現」の信仰は、今もこの地の精神的な支柱となっています。
御祭神
見どころ
那智山の中腹に位置する境内からは、日本を象徴する絶景を望むことができます。隣接する那智山青岸渡寺(仏教寺院)の朱色の三重塔と、背後に流れる巨大な那智の滝が重なる光景は、自然と信仰が調和した究極の美しさです。那智の滝は一段の滝としては日本一の落差133メートルを誇り、その轟音と水しぶきは神の息吹を感じさせます。
社殿は「熊野権現造」と呼ばれる独特の様式で、鮮やかな朱塗りが森の緑に映えます。境内にある樹齢約850年の大楠は、幹の中が空洞になっており、そこを通り抜ける「胎内くぐり」をすることで、無病息災や願いが叶うというご利益があるとされています。
主な祭礼
毎年7月14日に行われる「那智の火祭(那智の扇祭り)」は、日本三大火祭りの一つとされる勇壮な祭礼です。12体の扇御輿(滝を模した御神体)を滝へと迎える際、重さ50キロ以上もある12本の巨大な松明(たいまつ)が石段を駆け上がり、参道を炎で清めます。水(滝)と火が織りなすダイナミックな儀式は、生命の活力と豊穣を願う祈りの形です。
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