


大神神社(おおみわじんじゃ)
山そのものを拝む日本最古の聖域。三輪山の神秘に触れる。
奈良県桜井市にある日本最古の神社の一つ。社殿を持たず、背後の三輪山(みわやま)を御神体として仰ぐ、原始神道の姿を今に伝える聖地です。
神社の歴史
大神神社は日本最古の神社と言われ、その歴史は文字として記録される以前の神話の時代にまで遡ります。『日本書紀』にもその重要性が記されており、三輪山そのものを御神体(神様が宿る体)として拝む「神奈備(かんなび)信仰」の形態を今も守り続けています。これは、社殿が建てられるようになる前の、自然の中に直接神を見出す神道の最も古い形です。
三輪山の神様である大物主神は、お酒造りの神様としても深く信仰されています。神話によれば、三輪の地でお酒を造った際に神様の助けを得たという伝説があり、以来、全国の酒造家たちの守り神となりました。また、蛇の姿となって現れる神様としても知られ、三輪の地には蛇にまつわる不思議な伝説が数多く残っています。
御祭神
見どころ
大神神社の最大の特徴は、本殿を持たないことです。参拝者は拝殿の奥にある「三ツ鳥居(みつとりい)」を通じて、三輪山を直接拝みます。この三ツ鳥居は三つの鳥居を一つに組み合わせた非常に珍しい形式で、国の重要文化財に指定されています。拝殿そのものも、江戸幕府4代将軍徳川家綱によって寄進された重厚な建築です。
酒造関係者の間で有名なのが、全国の酒蔵の軒下に吊るされる「杉玉(すぎだま)」です。これは大神神社から届けられるお札のようなもので、三輪山の杉の葉で作られています。また、三輪山への登拝は「入山」と呼ばれ、現在でも厳しいルール(飲食・撮影禁止など)の下で行われる、文字通りの命懸けの修行・巡礼として知られています。
主な祭礼
11月14日に行われる「醸造安全祈願祭(酒まつり)」には、日本全国から酒造家が集まり、新酒の醸造安全を祈ります。この日に合わせて、拝殿に新しい巨大な杉玉が吊るされます。また、4月の「大神祭」は2,000年近い歴史を持つとされる春の例祭で、古式ゆかしい行列が町を練り歩きます。秋の「秋季例大祭」では、実りの秋に感謝し、五穀豊穣を願う数々の神事が行われます。
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